
コロナウィルス感染拡大で2020年3月世界の株価は大暴落しました。コロナ感染者数が急増、重症者が増えて経済も大きく落ち込みました。
あれから半年たらず、NY株価はコロナ前の株価を超えて30000ドル越え、ナスダックも史上最高値を更新している状態です。日経平均もなかなか超えられなかった24000円を超えて12月4日現在26751円と勢いよく上昇しています。
コロナで打撃を受けて製造業の経済指標も悪化、失業率も悪化、日本ではボーナスもでない、特にいままでインバウンドで支えられていた飲食店やホテル、空運、陸運などの観光にかかわるものが大打撃でとても景気がいいとは言えない状況でなんで株価が上がっているのか?と不思議に思う方も多いと思います。
いくつか株高の理由があります。
1つは株価の習性で半年から1年先を見て動きます。常に先をみて株価が動いていくので今の経済の状況と一致しないのです。
景気は良くなったり悪くなったり景気は波のようにサイクルで動いていきます。こういったのを景気循環というのです。
でも景気が悪い時に悪いと言ってもそれは誰もが分かっているので今更という感じです。株価は今を見るのではなく、今こんなに悪いけどこの先良くなってきそうだということで景気を先取りして株高になっていきます。
2つ目に世界的金融緩和です。今までにないほどの現金が世界中でばらまかれています。市中に出回るお金が増えるとお金の価値が下がるので金利が下がります。金利が下がると株価のバリエーションが切りあがり株高になっていきます。
どういうことかというと株価は理論的には将来獲得するキャッシュフローの現在価値が株価です。それは割引率、すなわち金利です。割り算の分母の金利数値が小さくなればそれだけ数値が高くなるので株価が高くなります。こいったのは不景気の株高といいます。
また過去に例をみないほどのお金がばらまかれていることが株高の原因です。アメリカのFRBも金融緩和を今後続けると宣言しているので今後もお金の量が増えてお金の価値が下がり、株式や、不動産や金、やビットコインも今後上がっていくものと思われます。
まったくいままでとは違った世界経済になっていくような気がします。
大事な資産を守るうえで今後さらに資産運用が重要になってきます。